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櫻井勝延南相馬市長ビデオ・森まさ子議員質疑ビデオ (資料) ニュース記事に関連したブログ

2012/01/24 17:27

 

SOS from Mayor of Minami Soma City (Fukushima nuclear power plant, Japan) 3・24

http://www.youtube.com/watch?v=YsbjfoyNNjA

 

桜井南相馬市長による現状報告@南会津町(2011年6月12日)

http://www.youtube.com/watch?v=6EHrI3r6q54&feature=related

 

 

櫻井勝延南相馬市長 単独インタビュー

http://www.ustream.tv/recorded/15290025

 

 

森まさ子議員 3月22日予算委員会質疑

http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

 

森まさ子議員 東日本大震災復興特別委員会 6月17日 7月28日 8月2日

http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

 

 

 森まさ子議員 東日本大震災復興特別委員会 10月・11月・12月、4回分 質疑

http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

 

 

 要するに、民主党政府は、一切、何もやっていない、という事だ。

 

 宮沢賢治を敬愛し、彼と同じ学校に行き同じ学部を選んで勉強したという、櫻井勝延南相馬市長の言うように、誰かがどこかで見ている、という、自然に対する素直さ、謙虚さを、今の政権党の人たちは、忘れ切ってしまっているのではないだろうか。

 唯々、言葉の用い方、言葉の使いよう、だけに長じ、心も意思もまるで皆無な人たち。

 事と言と心とは同じひとつのものなのだ、という大切で揺るがせに出来ない、人として基本的なこと、それを失ってしまえば、人では無くなってしまうと言って良い大前提無しに、例え位人臣を極めたとしても、結局何ひとつ出来ないのだ、という事を、全世界に改めて認識させる事が仮に出来たのなら、この政党の政権奪取の意味は、或いは、いくらかの意味はあったのかもしれない。

 

 ベルリンの博物館では、エジプトの王妃の胸像が話題になっているという。

 その胸像を、写真で見るだけでも、その人となりがこちらにも直接伝わってくるようだ。

 無論、何も自ら語りはしない。

 

 記事によれば、彼女は今から3300年以上前、この世にひととき生存し、そして死に、胸像がそのままに残った。

 

 僕はここ最近、今の政治をやっている人たちへの批判や批評も、全く書く気になれない。まあ、僕などがその気になろうがならなかろうが、そんな事はどうでもいいのだが、・・・リアリティーとは、何なのか、と、最近、よく思うからだ。

 

 人造皮革の着ぐるみの中は空っぽ。その空っぽの空間に、喋る、小さなマッチ箱のような機械が浮いている。

 ありとあらゆる危険と不利益を察知し、巧妙に、精緻に、いち早く、あらゆる責任を忌避するように、絶え間なく動き、働き続ける、ちっぽけなマッチ箱。

 

 人造皮革の相貌は巧みに様々な表情をして見せる。口を明けて、国語を話す。時には、涙さえ流してみせる。

 

 そんな、空虚な着ぐるみが幾たりも並んで立っていたり、それぞれに歩いていたりする。

 生活が一番、と標榜し、一世を風靡した或る政党のおかげで、とは、もう、言うまい。

 しかし日本の政治とは、ついにそんなものになってしまった・・・。

 

 3000年後、いや、百年後でもいいが、この国の土地の上に今あるもので、何か、そのままに残るものがあるのだろうか。

 

 

 

 

 

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(記事本文)

動画再生1日40億回に ユーチューブ影響力増大

 米インターネット検索大手グーグルが運営する動画投稿サイト「ユーチューブ」は23日、動画の1日当たりの再生回数が40億回に達したと発表した。過去8カ月で25%増加した。サイトには毎分、60時間分の動画が投稿されるという。

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記事本文の続き 世界中の誰もが映像を手軽に投稿でき、大半が無料で視聴できるため、2005年のサービス開始以降、利用が爆発的に増加。不正を告発する動画が投稿されるなど、社会的影響力も持つようになった。

 東日本大震災後、津波と東京電力福島第1原発事故により大きな被害を受けた福島県南相馬市の桜井勝延市長が、政府の対応を強く批判、世界に支援を求める動画をユーチューブに投稿して大きな反響を呼び、米誌タイムの「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた例もある。(共同)

 

 

 

 

 

 

 

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(記事本文)

 

【Viva!ヨーロッパドイツ 古代王妃の魅力 新博物館が集客トップ

2012/01/16 10:53更新

このニュースに関連した特集

 

【Viva!ヨーロッパ】ネフェルティティの胸像(AP) ネフェルティティの胸像

 

ドイツ
【Viva!ヨーロッパ】首都ベルリンの博物館集客数ナンバーワンとなった新博物館。真新しく見える建物も、一部には戦争被害後も残った部分がそのまま使われている=2012年1月10日、ドイツ(宮下日出男撮影)
ドイツ・首都ベルリン

 ベルリンで博物館といえば、古代ギリシャの「ゼウスの大祭壇」など壮大なスケールの展示物で知られるペルガモン博物館を思い浮かべるかもしれない。だが、このほど公表された統計では隣接する新博物館がペルガモン博物館を抑え、ベルリンの博物館の集客数トップに立った。目玉の展示物は「ネフェルティティの胸像」。3300年以上前の古代エジプト王妃の魅力が多くの人々を引き寄せたようだ。

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記事本文の続き ■2009年に再開館

 正月明けの肌寒い朝。開館前の新博物館前の広場にはすでに多くの若者や子供が集まっていた。「古代エジプトの品々が見られるのが楽しみ」。ベルリン市内の学校から課外活動の一環で訪れた女子生徒は開館を待ちきれない様子で語った。

 新博物館はペルガモン博物館とともに、5つの博物館が集まり、国連教育科学文化機関ユネスコ)の世界遺産にも登録されている「博物館島」にある。第二次世界大戦で深刻な被害を受けた後、戦後は閉鎖状態だったが、東西ドイツ統一後に修復が本格化し、2009年に再び開館した。

 古代エジプト時代の工芸品など総床面積8000平方メートルに約9000点が展示されている。昨年末に公表された統計によると、開館翌年の10年の集客数は110万人に上り、100万人のペルガモン博物館を上回った。11年の結果はまだ出ていない。

 ■鮮明な古代文字

 ネフェルティティは、数々の彫刻が並ぶ展示室をくぐり抜けた一室にあった。被害を受けずに残った壁に囲まれるこの展示室に飾られているのは、ネフェルティティのみ。壁には壁画もそのまま残っている。厳かな雰囲気はその貴重さを一層引き立たせた。

 展示室の中央のガラスケース内に置かれたネフェルティティと対面する。柔らかな輪郭は実際の人間のようで、まっすぐ見つめる目には、思わず引き込まれ時間を忘れてしまいそうだ。ほかの訪問客も同様の様子で見入っていた。

 ただ、ネフェルティティをめぐっては、ドイツ人考古学者が「不正に持ち出した」と主張するエジプト側が返還を求めた経緯もある。

 ネフェルティティにとどまらず、新博物館には興味深い展示物は数多い。パピルス紙に古代文字で記された詩などは鮮明のまま。約3万年前に絶滅した旧人・ネアンデルタール人の頭蓋骨などは当時の暮らしぶりの紹介とともに展示され、課外授業で訪れた小学生に教師が丁寧に説明していた。

 ■10年間で80%増

 新博物館やペルガモン博物館に限らず、ベルリンの博物館や記念施設は今、人気を博しているようだ。

 独DPA通信によると、10年の集客数では3位にはドイツ歴史博物館(91万人)。4位は旧東西ドイツ国境検問所のチェックポイントチャーリーに建つ壁博物館(87万人)、5位はユダヤ人の歴史を紹介するユダヤ博物館(76万人)と続く。

 これらベルリンの博物館・記念施設を10年に訪れたのは、前年比12%増の約1500万人で過去最高だ。ドイツ全国での増加率2%も大きく上回っっている。これに非営利の展示施設を加えれば、1650万人となり、ここ10年間で80%の増加だという。

 (ベルリン 宮下日出男/SANKEI EXPRESS

 

 

 

 

 

○○○○○

 

谷垣禎一総裁 ぶら下がり記者会見~野田総理所信表明演説について~

http://www.youtube.com/watch?v=DKeS4o-hG88&feature=g-all-lik&context=G2de4a23FAAAAAAAACAA

 

 

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東京からはじめよう「東京と大阪の連携で日本を変える」橋下徹 ニュース記事に関連したブログ

2012/01/09 09:52

 

東京からはじめよう「東京と大阪の連携で日本を変える」橋下徹 : 猪瀬副都知事

 

http://www.youtube.com/watch?v=z5VTfVXqz3Q

 

 

 

大阪W選挙 市長と知事と国の基盤

http://www.youtube.com/watch?v=kMU4XBJ92to

 

 

橋下知事「宮崎哲弥と新春対談 クソとバカっていう言葉は重要」

http://www.youtube.com/watch?v=GQNNaaKLK-s

 

 

 

 

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アメリカ中国、欧州 世界経済の現状 #1

http://www.youtube.com/watch?v=C_v6KDZIVxQ&feature=related

 

アメリカ中国、欧州 世界経済の現状 #2

http://www.youtube.com/watch?v=ickXy9-MS1c&feature=related

 

青山繁晴氏 阿修羅の訴え 田原総一郎氏 驚愕の暴露

http://www.youtube.com/watch?v=32SJME3iazQ&feature=related

 

 

 

 

 

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野田、馬鹿かお前は! ニュース記事に関連したブログ

2012/01/08 18:12

 

 民主党と野田、彼らがめちゃくちゃな事をやりながら、のうのうと「政治家」として生きていくことが出来るのは、事実、真実を伝えない報道機関が世を蓋っているので、いくらウソや詭弁を国会で並べても、どうせ、国民には分からないだろうと、たかをくくっているからだ。

 

 これは野田だけではない。菅もそうだった。

 

 枝野もそういう輩の代表選手だ。

 では、こういう大馬鹿野郎はバットか何かでぶっ叩き、殺してしまえばいいのか。

 そうしたいのは山々だが、しかし、そうではない。それでは問題は解決しない。

 

 我々国民が、真実を知り、正しく、法に則り、民主的なルールに従って、こういう、極めて低劣かつ国家にとって、致命的な犯罪を犯し続ける公人たちを、粛清する事だ。

 中国北朝鮮では、粛清とは殺す事だが、ここは日本なので、そういう事は許されない。

 

 劣った者は、速やかに国政の場から去って頂く、こういう事だ。

 まして、民主党の殆どの議員は、皆、劣っているだけでなく、極めて積極的に日本を破壊していく、驚愕するべき売国奴ばかりだ。

 

 枝野などの理屈を行動を見ろ。彼は民主党には多い共産革命思想の持ち主の一人で、国のことなド何一つ考えていないし、歴史も知らない。全共闘時代の燃えカスのような、口だけの、下らないゲス野郎だ。

 この類の者たちを、国会から一掃しなければ、何年たっても、この国はよくならないし、良くなるどころか、日一日を、無残に砕けていくばかりだ。

 

 

 TPPの問題も然り。

 (ISD条項を鵜呑みにして)「交渉参加に向けて協議に入る」などと、もって回った事を言っているが、(ということはつまり、TPPの枠組みに入るという事と同じ事なのだが、野田は、何故そうなるのかさえ、理解していないことは、参議院の国会質疑を観れば分かる事だ。マスコミは一向に報道しないことである。愚かしい限りだ。)、と言い、その交渉の中で、国益に反する事は拒否するとか、馬鹿な事を野田は言っているが、これはもう、本当に馬鹿としかいいようがない。認識不足だけではない。堕落した怠けた精神と、問題意識の無さ、危機意識の欠落、国際情勢判断の皆無、その場しのぎの屁理屈、こういったものの集合態のようなものだ。

 

 正確な事実認識のないまま、画面で野田やら枝野やらを漫然と観ていると、時にはカレラがごく普通の人に見える場合があるが、そもそも似非人間、贋物政治屋でしかない彼等がふとしたときにそう見えるのは、実は、これだけ堕落した精神を持ちながらしかし、彼等が、画面の向こうにいる国民が現状のテレビ新聞所謂マスコミに浸かったまま、殆ど外交や国の未来などは考えていないし、考える種さえもわが国の今には無い、という事を、実は狡猾にもよく認識しているからでなのである。

 マスコミが真実を伝えることなく偏向報道ばかりを流し、経済団体の連中もともに、世を挙げて歪んだ空間を護持している事をよく認識しており、そのなかで、自分等の地位を護持し、ぬくぬくと泥鰌のように生きていけるから、偶々巡って来た政権という地位の、その泥の中で、そうしているのだ。

 

 要するに、唯の馬鹿なのだ。政治家などには到底なってはけないクズでしかない。

 

 こういうクズに、政府を執行権限を壟断され、著しく国の未来を閉ざされながらも、能天気な、テレビ新聞の口真似野郎が、豚のように眠りながら、TPP推進は国を開くだや貿易振興は当たり前っしょ、などと、戯言を散らかしながら、悦に入って幼児のような夢を見ている。火が燃え、もう当り一面は盛んに燃えている火事の中で。

 

 

 民主党、・・・・とはつまり、そういった国の情報空間とそれに囲い込まれた夢遊人の団塊に支えられた、猛毒風船のようなものだ。自分ではそれでいいと思っている、ふざけきった、生意気な、ウソばかりつく、・・・仙石などをみれば、あれがつまり、腐った傲慢さ、という奴だが、それに類する者ばかり、なのだ。

 

 

 

 こういう馬鹿たちの集まりが政権を取った瞬間、見ろ、菅も誰も彼も、四方八方の反政府活動勢力に取り囲まれ、咥え込まれているではないか。

 

 

 これ以上この馬鹿どもを放置しておく訳にはいかない。

 

 

 きちんとした日本を取り戻すべきだ。

 

 

 

【拡散】『首相はN氏娘の結婚式に蓮舫氏と共に主賓で出席』【超人大陸】

http://www.youtube.com/watch?v=XgyHa1elCss&feature=related

 

 

佐藤ゆかり質疑(全) この後 どじょう頭は"ドヤ顔"でTPP参加表明(ISD条項も知らない野田首相の無能力)

国会中継 (2011.11.11)

http://www.youtube.com/watch?v=XJtWmYBNKck&feature=related

 

 

西田昌司 最後に吼えます参院11/15の質疑

http://www.youtube.com/watch?v=Xlqh15w_w68&NR=1&feature=endscreen

 

 

 

カテゴリ: 政治も  > 政局    フォルダ: 民主党

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関連ニュース

TPP : インドネシアが自由貿易協定を恐れる理由  (映像資料) ニュース記事に関連したブログ

2012/01/06 21:39

 

TPP : インドネシア自由貿易協定を恐れる理由

http://www.youtube.com/watch?v=kXZjZ3GaIOI&annotation_id=annotation_347345&src_vid=imYFTVa3dQk&feature=iv 

 

TPP: NAFTAはウォール街の利益のみだと反対表明 オバマ大統領候補(当時)

http://www.youtube.com/watch?v=imYFTVa3dQk

 

☆TPP ISD条項 (NAFTAとの関連)

http://www.youtube.com/watch?v=tckrLZjKCNY&feature=related

 

 

 

『TPPで日本をぶっ潰せ!!』 ~ 10分で理解できるTPPの問題点 ~

http://www.youtube.com/watch?v=cNXEucYUFJ0&feature=related

 

 

 林芳正 「TPP集中審議」 ~参院予算委

国会中継 (2011.11.11)

http://www.youtube.com/watch?v=VsafVepf5z8

 

 

佐藤ゆかり質疑(全) この後 どじょう頭は"ドヤ顔"でTPP参加表明(ISD条項も知らない野田首相の無能力)

国会中継 (2011.11.11)

http://www.youtube.com/watch?v=XJtWmYBNKck&feature=related

 

 

 

 

 

11/14【ISD条項も呑むようなら野田首相は歴史的犯罪者になる】西田昌司

http://www.youtube.com/watch?v=orKz5t2VfEw&feature=related

 

 

TPP を考える 1/2

http://www.youtube.com/watch?v=oh5-7YwLgEg&feature=related 

筒井信隆 ・ 緒方林太郎 ・ 馬田啓一 ・ 東谷暁

(馬田氏のような学者を、曲学阿世の輩、というのだ。)

TPP を考える 2/2

http://www.youtube.com/watch?v=1fC2saA6GcA&feature=related

 

 

 中野剛志:自由貿易を考えるシリーズ・TPPに見る「自由貿易の罠」

http://www.youtube.com/watch?v=NvqX5dbG77M&feature=player_embedded

 

 

 

 

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オランダに350年支配されてたインドネシアを、日本軍が9日間で解放

 

http://www.youtube.com/watch?v=OCy4xlS1EBY&NR=1&feature=endscreen

 

 

 

 

 

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橋下徹大阪市長の主張 (資料) ニュース記事に関連したブログ

2012/01/06 17:28

 

 

(フル視聴ビデオ 1:45:54)

 

http://www.youtube.com/watch?v=4X0oRFAjoWc&feature=related 

 

 

 

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(記事本文)

 

 

 「大阪都構想」を引っさげて、大阪府知事から転身し、大阪市長選で圧勝した橋下徹市長(42)と、東京都を4期にわたり牽引している石原慎太郎知事(79)が対談した。話題は、公務員改革や公会計制度、リーダーの発信力まで多岐にわたり、教育をめぐる政策面では「一緒にやろう」と意気投合する場面もあった。

 

 ■大大阪を目指せ

 

 橋下徹市長:亀井静香先生(国民新党代表)にもお会いしたんです。

 石原慎太郎知事:園田博之君(たちあがれ日本幹事長)がおもしろいことを言っていた。「亀井さんがとやかくいうと遠心力が働く」って。

 橋下:僕もいつの間にやら、新党のメンバーに入るような話に。大阪でいろいろ聞かれるようになってしまいました。

 石原:橋下君と愛知県知事の大村秀章君とどうのこうのと。そんな話は聞いたことがない。なんか、彼は焦ってるね。

 橋下:ただ、亀井代表も変えなきゃいけないという思いがある。

 石原:それはそう思います。僕もお役に立てばなんでもやるけどね。だから4期目の知事もやっているが。いささか人生狂っちゃったけど、もっと大事なことがあるならね。

 橋下:大阪都構想は分かりにくいと言われるんですが、統治機構を変えなきゃいけないという思いがありまして。いくらいい政策や政治家が出てきても、統治のシステムが今のままだと、政策も政治家も踊らされているだけです。

 石原:まったくその通り。府議会議員というのは、それぞれの地域だとまあまあだけど、大阪市内ではまったく力がないね。

 橋下:ええ。

 石原:その典型的なのは地方議員時代の(府議だった)中山太郎と(市議だった)中山正暉兄弟(いずれも元衆院議員)。しゃべる勢いが違ってたな。

 橋下:ハハハ。

 石原:あなたも苦労されたから分かるよね。あなたの言う通り、大阪はめちゃくちゃになっちゃったな。

 橋下:僕は3年9カ月の知事経験しかないですが、物事を決められない今の日本の仕組みを変えないといけないと思います。民主主義は否定しませんが、決められない民主主義、責任を取らない民主主義は変えなければ。

 石原:まったくそうです。

 橋下:ですから今回、大阪府庁と大阪市役所という役所が2つあって、大阪全体の物事は、大正時代から100年間何も決められずに来たんです。石原知事が「『都』は認めないけど、橋下君の言っているのは大大阪構想なんだ」とおっしゃるのは、実態面ではその通りです。大阪市という枠組みを大阪府まで広げて大大阪を作って一本化しようという話なんです。

 石原:大阪が存在感を増していかないと、日本も困る。昔から日本の第2の大都市は大阪だけど、第1の工業地帯。次が京浜だった。それが凋落して、この体たらく。お笑い芸人は大阪の方が活発かもしらんけど、それでは困る。とにかく大阪が大大阪になってくれないと。僕が橋下さんを評価するのは、僕と同じ考え方だからなんだよ。

 橋下:滅相もない。

 

 ■国も外部監査を

 

 石原:ちょっと長い話になるけど、福田和也の「なぜ日本人はかくも幼稚になったのか」の論文に、幼稚な人間というのはIQが低いとか、常識がないとかいう人間ではなく、何が肝心かが分からず、肝心なことに取り組もうとしない人間とある。その通り。

 僕は共産主義は嫌いだけど、毛沢東の「矛盾論」は称賛している。矛盾論には、目の前の矛盾を解決しようと思うと、背景にある大きな矛盾「主要矛盾」に気付き、この主要矛盾に気付いて手を付けない限り、目の前の矛盾「従属矛盾」が解決されないとある。それだけのことなんです。東京もガタガタになった。大阪もそうなった。

 何がダメになったかというと、カネなんだ。財政がダメダメだったら何もできない。財政をダメにしたのは組合も含めた役人。僕は2万8千人の職員を減らし、給料も合理的に総額40%くらいカットしました。

 橋下:すごいですね。

 石原:これは会計システムを変えないと分からない。私がやった一番大事なことは会計制度を発生主義・複式簿記会計に変えたこと。調べてみたら、日本の周りで単式簿記をやってるのは、北朝鮮フィリピンとパプアニューギニアだけ。恥ずかしい話だよ。

 国はそれでいいと言っている。国の役人は地方のいいことは絶対にまねしたがらない。新潟県は東京と同じことをやろうとしているし、あなたはいち早くアダプトしてくれた。

 橋下:石原知事のまねで。

 石原:肝心なことなんです。財政を考えようとしたら、会計制度を考えざるを得ない。それを分かってくれたからありがたかった。強力な助っ人を日本中に増やして財務省を征伐しないとだめです。

 橋下:総務省が変な会計方式を奨励している中で、東京都だけが先行できるのは、石原知事だから。僕が最初、「東京方式をやりたい」と話したら、総務省から何から「やめておけ」という話になった。号令をかけて総務省モデルを廃止し、大阪府、大阪市も東京方式でやります。

 石原:国の会計制度では財務諸表が出てこない。財務諸表は株主が会社の経営を判断する資料。会社の株を買いたいと思ったら財務諸表をみて決める。それがこの国にはなく、国民は国がどうなっているか、さっぱり分からない。

 東京都は外部監査を入れている。国も外部監査を入れたらいい。国がいかにめちゃくちゃか、会計制度を変え、外部監査を入れたらすぐ分かる。

 橋下:経済界も気づいていなかったのでは。

 石原:そうなんです。経団連の会長だった御手洗冨士夫さんや、日銀総裁だった福井俊彦さんらがいた会合で、「御手洗さん、経団連の会長だったら国の会計制度を変えさせないと。先進国で単式簿記は日本だけだ」と言った。御手洗さんは「単式簿記はあり得ないでしょう」と。そうしたら福井さんはおっとりと、「石原さんのおっしゃる通り。日本は実は単式簿記です」というと、みな驚いていた。こういうことを経済界も知らない。

 橋下:会計制度を変えて職員が変わって、組織の体をなしてきた。これを広めないといけない。会計の問題もディーゼル規制も、大阪マラソンも東京のまねでやらせてもらった。国会議員の仕事とは違う自治体の仕事の発想はどうして出てくるんですか。

 石原:ディーゼル規制のときは肺がんの世界会議で、僕が外国の学者の中でペットボトルに入れたススを振り回した。すると、これは対処しないとだめだということになった。大阪がいいことをやったら、こっちもまねするから、どんどんやろう。

 

 ■破壊的教育改革

 

 橋下:僕が知事になったときは、右も左も分からない中で自分でやろうとしていました。石原知事はとにかくいろんな人を配置してどんどん改革する。僕ぐらいの年齢では人脈もないですが、人脈のあるトップでないと、大規模自治体の経営はできないと痛感しています。

 石原:それはそう。しかし、あなたは年が若いから、発想力は僕よりある。必要だったら金のわらじで人を探すしかない。役人に任せたらダメ。みんなアリバイづくりばかり。この間も幹部をどなりつけて、持ってきた紙をぶつけた。こんなことで人の時間とるのか、俺の時間を泥棒しないでくれと。

 橋下:そういうことは、石原知事じゃないと言えません。

 石原:僕はインテリやくざだから(笑)。

 橋下:教育について、僕らは教育基本条例案をつくった。誰が教育の責任者かはっきりしないから、教育目標の決定権は知事や市長にあるという条例案をつくったのですが、文科省は「知事や市長は教育目標を設定する権限はない」と言ってきた。それで文科相の中川正春さんに「知事や市長が教育目標を設定する権限がないなら、選挙で僕らは何を言ってるんですか」と話した。

 石原:うぬぼれたバカの集まりだからね、役所は本当に。

 橋下:僕は責任者が決定できない民主主義、責任を取らない民主主義の体系の中で、最たるものが教育行政だと思う。だから、日本の教育はにっちもさっちも行かない状況になっている。

 石原:文科省は最高権限を持っているつもりなんでしょう。だから一種のポピュリズムで、ゆとり教育なんてバカなことを言い出して、1年で結果が出た。利口な学校は通達を無視して土曜日の授業を始めた。やっと正式に取り消したけれど。国の役人に「お前らダメだ」と言ったら、「取りえがございます。コンティニュイティ(継続性)とコンシステンシー(一貫性)です」と言う。この変化の時代に継続性と一貫性では何も新しいことはできない。結局、日本をダメにした。彼らの言いなりになってきた自民党は、今の民主党よりも責任がある。

 知事になったときに中曽根康弘さん(元首相)からアドバイスをもらったが、ひとつだけできていないのは、教育の破壊的改革。教育委員会に相当な人を入れてもなかなか難しい。

 橋下:破壊的な教育改革というと、石原知事と教育再生・東京円卓会議での葛西敬之さん(JR東海会長)や猪瀬直樹さん(副知事)らとの対談を読みましたが、結局、首長がいろんなことを考えても、それに基づいて現場が動かない仕組みになっている。

 今の教育行政は組織になっていない。政治的中立性の名のもとにコントロールが利かない状態。ここの組織化を考えて教育基本条例案を出したが、文科省は「橋下が言ってることは法律違反」と言ってきました。それなら法律違反と言われる条例をつくって、国民的議論を巻き起こすしかない。

 石原:(職員に向かって)おい、大阪の条例を取り寄せろ。同じことをやろうじゃないか。

 橋下:僕は義務教育での学校選択制を大阪市で挑戦したいと思っているんです。小中は完全に固定制度で、学校を選ばせない。

 石原:都の治安の問題のときに、それである都立高校にお忍びで行きました。暴力教室とまではいかないけど、授業を聞いているのは前の3、4列だけ。どうしたものだろう、いったい誰の責任なんだろう。

 橋下:そうなんです。学力調査テストも文科省は市町村別の成績は出さない。成績を公表すると教員に責任がかぶせられるから、都道府県単位で公表するというバカなことをやった。大阪府は小中学校が全国で45番目か46番目だった。「橋下何やってんだ、なんとかしろ」という声も来るが、小中学校に対し、今の制度では知事は直接言えず、教育現場を動かすことができない。

 教育現場に「君らの責任じゃないか」と言うと、「それは福祉予算を確保して生活の貧困をなくしてない知事部局のせい」と言う。府教委は「学校現場の方には具体的な指揮権がない」と。大阪府の成績は厳然たる事実ですが、誰の責任かすら確定できない。だから、今の教育行政を壊し、決定でき、責任をとる仕組みを構築しなければならない。都知事にも怒られましたが、独裁と言われるぐらいの力で。

 石原:独断だよ、独裁じゃなくて(笑)。

 橋下:都知事は作家さんですから、すぐあれは独裁じゃなくて独断だと言葉にされますが、僕は言葉が足りなくて。

 石原:だからハシズムなんて言われる。でもいい言葉だよ(笑)。

 橋下:石原知事の方がよほどそうじゃないですか、って大阪では言ってたんですが。

 石原:私もかなり暴力的なんですよ。

 橋下:ハハハ。

 石原:責任の所在が分からないというのは本当に困る。特に教育がそう。子供がかわいそうだよ。国家が疲弊していく。

 

 ■責任と決定権

 

 橋下:国と地方の役割分担も責任の所在が分かりません。本州と四国のどうしようもない、バカみたいに金を使った本四架橋の問題で、料金値下げするのに国はカネがないから、地方も一部出してくれという話になったんです。「もともと本四架橋は誰の責任なんですかね」と言ったら、国交省は「地方の要望で作らざるを得なかった」と。

 石原:いやいや、それは自民党の失政。当時は福田赳夫内閣の時で私は環境庁長官だった。「四国には大平さん(正芳元首相)や三木さん(武夫元首相)がいたり、著名な政治家がいらっしゃるのは分かりますが、これはむちゃで採算合いません」と言ったら、福田さんに怒られた。「余計なことを言わないの。採算とれるんだよ」と。だけど大赤字になった。

 橋下:もうどうしようもない状態です。永田町や霞が関で物事が決まらない。決められる仕組み、統治機構に変えるということを示す思いが大大阪構想、大阪都構想です。

 石原:とにかく、国は現場を知らないから、長良川河口堰とか、諫早湾の干拓とかをやる。東日本大震災の発生から数日後、気仙沼の港を見た。すると、漁協の組合長が「石原さん何とか助けて下さい。水揚げしたいんです」と。船がダメになったかと思ったら、遠洋漁業で無事だったという。すぐに神奈川県三崎市の市長に電話したら、うちで引き受けますという話になった。

 農水相の鹿野道彦君に気仙沼の報告をしたら、水産庁の役人がいっぱいいて、「ああ無事で良かった」と言った。それで、「まだ現地に誰も行っていないのか。お前たちが大臣に報告するのが当たり前じゃないか」と。役人が行こうと思ったら、自衛隊でも何でも、ヘリ飛ばせばいいんだよ。そういう機動力が役人にはない。

 橋下:それは仕組みとガバナンスの問題に行き着く。統治機構を変えることになれば、昔なら戦。大阪府庁と大阪市役所という統治機構の再編だけでも、今の体制でやっていきたいという人たちがごまんといる。変えられたくない勢力との大戦争になった。

 大げさだと言われるかもしれませんが、今回の選挙は生きるか死ぬか、やるかやられるかぐらいの話になった。国全体の統治機構となれば、石原知事みたいな方が旗を振らないと、本当に変わらないと思います。

 石原:歳、歳。余計なこと言わないの。あなたみたいな若い人、体力のある人間がやればいい。

 橋下:被災地のがれきの受け入れを懸念する苦情に「黙れと言えばいいんだ」というメッセージを出して、それで世の中が動いていくということを感じました。大阪も当然、受け入れを表明していましたが。

 石原:僕は独裁者じゃありませんから(笑)。

 橋下:今の政治家では統治機構を変えるというところまではできないんでしょうか。

 石原:できないねえ。結局、役人を抹殺する以外ないんだよ。昔だったら殺されている役人もいるよね。昔は気骨があったが、今の役人は逆。自民党がスポイルしたし、されもした。戦後、日本をよくしたのも、ダメにしたのも役人。昔だったら、壮士参上でやられてるよ。現に老人を食い物にして蓄財し、刑務所に入れられた次官もいたじゃないの。政治家なんて何の権威もないが、省の高官の権威なんて大変なものだよ。

 橋下:命をあやめるのが今のルール上難しいなら、公務員の絶対的身分保障をなくしたい。

 石原:まったくですね。

 橋下:警察や消防、自衛隊は別としても、通常の公務員は役所で仕事をしているだけですから、絶対的身分保障を外したい。今回の職員基本条例案も処分や分限免職をもっと活用するというもの。楽で安定した仕事をしたいんなら民間へ、つらくて不安定でも公の仕事をしたいなら公務員に、という価値観にしなければならない。公務員の世界と大戦争になると思いますが。

 石原:クビの心配がない仕事なんて、滅多にない。アメリカも政権が変わるとワシントンの役人が半分ぐらい変わる。日本はほんとに安穏としている。

 橋下:市長就任と同時に89人の人事異動をかけました。更迭という言葉は使ってませんが、人事権の乱用だ、独裁だと言われました。しかし、組織を動かすために人事をいじるのは当たり前のこと。橋下に仕える気はない、と幹部がメディアに言っていたので仕える気がないなら辞めてくれと言ったら、辞めるのはゼロだった。これが公務員の世界だと思いました。

 

 ■不連続性を目指す

 

 石原:大阪も役人の数が多すぎるでしょう。

 橋下:まだ多いですね。特に大阪市は。

 石原:東京は2万8千人削って、増やしたのは警察官と消防だけ。でもまだまだ多いね。

 橋下:そうですか。

 石原:催し物とかに行くと、見知らぬ役人がぞろぞろ並んで頭下げる。ほかの仕事しろよ、と言うんだけど。まだ人が余っているな。でも、人減らしは組合がしっかりしていて、人脈もあったからできた。

 橋下:それがリーダーシップです。ただ、どうやって合理化のラインを決めればよいのかというのは悩ましい。府知事時代の会議で、扉の前に1人ずっといすに座っている人がいて、何かと思っていたら、隣の待機部屋から次の人を呼び込むために座っていたんです。その場でバカなことはやめさせました。

 石原:いや役人は時間の価値は分からないね。だから、引き延ばしたり、先送りしたりするけれど。

 橋下:会議が長くて、僕はこの会議の人件費コストはいくらなのか、出席した会議は金額換算してくれという話をしたんです。すると、その計算にまた時間をかける…。

 石原:こういう愚痴を言い合ってもしょうがないけれど、官僚は中央も地方もおかしい。副知事の猪瀬君は役人のうそに気がつくのがうまい。キャンペーンで街頭募金をやったときに、職員に日当を出すつもりだったんですよ。「日当なんて冗談じゃない。頭冷やせ」って怒ったわけ。すると猪瀬君が「まさかユニホーム作ってないよね」と言ったら「作りました」と。1枚400円の変なジャンパーを何百枚も作って、その分赤字になった。

 橋下:やはりそれは組織の問題だったり、行き着くところ仕組みの問題があったりする。僕は石原知事が言われる一貫性と継続性という、いわゆる連続性を変えて、「不連続」に挑戦するのが政治だと思います。日本全体で連続性を絶たないと沈没すると思っているんです。

 石原:します。半分死にかかっていますよ。

 橋下:日本の政治家、国会議員のみなさんに不連続への挑戦をやってもらいたいのに、何から何まで全部つぎはぎ。連続性の中で対症療法ばかりやっていて、にっちもさっちもいかない。いちから作り直す作業をやってもらいたい。

 石原:そうですね。とにかく場当たり、その場しのぎでしかこなかった。タイタニックの映画じゃないけれど、まだ大丈夫と言っているうちに、機関に水が入ってエンジンが止まって、あっという間に真っ逆さまに沈んでしまった。

 ニューズウィークの日本版のある号の表紙にアメリカの星条旗が書いてあった。どうして日本版にアメリカの星条旗が書いてあるのか、よく見ると最後の星が日の丸だった。そのうち、(中国の)五星紅旗の黄色い星の6番目が日の丸になるかもしれないよ。

 

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TPPの内幕と背景 首藤信彦 インタヴュー 9  (紹介)

2012/01/05 20:42

 

岩上「でも、気概を失ったらば、気概って非常に抽象的な言葉ですけれども、それこそ、ヘーゲルが言ったみたいに奴隷ですよ」

首藤「だからそれは、明治維新の時に同じような議論があって、アメリカに守ってもらいながら、【***、51:21】を残そうとした人も居ればね、やはり、犠牲を払って国を作り変えようと思った人も居ると。その作り変えようという人の、ごく一部の人は残って成功しましたけども、ほとんどは死んだ。
 で、笑ってしまうのは、坂本龍馬は、凄くテレビドラマなんかで(取り上げられて)、みんな政治家は坂本龍馬が好きなんですけど、自分も坂本龍馬だ、と。しかし、何故、坂本龍馬が殺されたかというと、それはまあ、いろんな説があるけども、否定できないのは、やはり土佐藩が殺したという説ですよ。やっぱり、土佐藩の侍からすると、最下級のところから出て、たった一人でいろんなことをやっちゃう人間は許せなかったと。直接、手を下さなくとも、どこに居るかぐらいは教えたという可能性は、否定できないわけですよね。

 ですから、日本はアジアの中でほぼ唯一、近代化を成し遂げて成功したんですけども、何故、日本が成功したかっていうのを、やっぱり、しっかり学ばなきゃいけないというふうに思いますね」

岩上「田中角栄を、何て言うのかな、人気があったんですけれども、ああいう人を非常に妬んでいた東大出のエリートも山ほど居たわけで。結局、ああいう人が政治的な生命を失われていく。喝采をもって迎えた人だって居たわけじゃないですか。あれも言ってみれば、さっき先生が仰った…」

首藤「だから、それはそうなんだけど、それもアメリカが関係して、中国とね…。だから、アメリカのパターンって決まってるんですよ。それは、日本をアメリカに引き付けておいて、アメリカは自分達のチャンネルを中国と結ぶと。これはまさに、あの時の状況で。そこで田中角栄は、遅れちゃいけないからと、フェンスを乗り越えて中国まで行ったと。それで、結局、抹殺されるわけですね。
 それはね、一つの努力体験。それを真似して、田中角栄の古い政治をそのまま引きずっていこう、っていうのは全く間違いですよ。

 今、どういう新しい政治を作ろうか、というところの議論が全くないんですよね。それは、確かに良い政治家が居ないというのも一つなんだけども、良い政治家は一生懸命、いろんなところで出て来ようとしているわけですよ。しかし、それを国民が投票しないんですよ。だからそれは、政治家だけの問題じゃなくて、民主主義はその国の政治レベル以上のものはできないと、よく言いますけど、やはり、国民の一人一人がそういうふうに考えなきゃいけない。特に問題なのは、日本の中で、若者に対しての政治教育ができてないですよ。歴史教育も。日本史も知らないし、日本のことも知らない。日本が何故、負けたかも知らない。何故、アジアの人が怒っているかも知らない。日本がどのように爆撃されて、どのように死んでいったかも知らない、ということですよね。

 で、この間、私はフランスに行って、フランスで大きなデモがあって、大暴動があって。それは何でかというと、フランスは財政的に苦しいんで、年金の受給年齢を引き上げようとした。それに対して、最も激しく過激に立ち上がったのは、フランスの高校生組合なんですよ。フランスは、高校生が組合を持っているんです。学生組合。全国高校生組合っていうのを持っているんですよ。それが、みんなに呼び掛けて、数十万人のデモが起こって、影響がある。
 で、そこの高校生の代表に会いに行ったんですね。『アンタ、高校生で年金といっても、17とか18(歳)とかでしょ。だから、アンタが貰うには、あと45年もあるんだから、関係ないだろう』と言ったら、彼が言うには、今、フランスでは、大学を出てから平均して7年間、定職に就けないと。それぐらい今、苦しいと。定職に就けないのは何故かっていうと、仕事をみんな、大人が持っているわけですね。それが、年金の受給年齢が遅くなると、今の大人達は、さらに職を手放さないことになると。そうすると、大学を卒業して就職するのも難しいし、高校もフランスは40%ぐらいは職業学校なんで、高校を卒業して就職していくのにも影響を与えると。だから、我々は死に物狂いでデモをしているんだ、と言うんですよ。これは本当に正しい考えなんですね。それを高校生が考えて、何十万人のデモを作り上げていくわけですよ。

 フランスを、みんなボロ糞に言うけども、結局は新しいことをやって、その中で生きていくわけで、やっぱり我々も、高校生ぐらいが立ち上がって変えて行くというふうにしていかないと、日本の未来も無いんじゃないかなと思うんですけどね。しかし今、私達は、高校生というものを、そういう新しい社会を作る人間というんじゃなくて、ただの消費者にしちゃってるんですよね」

岩上「そうですね」

首藤「本来であれば投資者、未来に投資する人間を、消費しちゃってるわけですよ。ですから、アルバイトだ、アルバイトだ、とやってて、アルバイトで全部人生を失っちゃうんですよ。青春という貴重な5年間をね、どうしようもない物を売ったり、すぐに捨てられてしまうハンバーガーを売ってることに費やしちゃってるんですよ。こういう社会を変えていかないと、私は、政治そのものは変わっていかないと思いますよね」

岩上「分かりました。すいません、予定時間を遥かにオーバーして、いろいろ本当に多岐に渡ってお話をうかがいました。実は今、一点一点、いろんなところに、まだお聞きしたいこともあるんですけれども、またできれば、チャンスを作っていただければ。
 これはきちんと、ログとして残しますし、今日、見ている人にも、いろいろ反応があると思います。できれば、小沢派だけじゃない、全然違う派からも(笑)。しかし、信念を持ってスポットライトを当てて、問題を投げ掛けていただいているということで、本当に敬服しております。これからもまた、よろしくお願いしたいと思います。どうもありがとうございました」

首藤「ありがとうございました」

 

【注釈と文字起こし:ボランティアスタッフ 林、@KinocoMX】

 

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コメント

“首藤(すとう)信彦衆議院議員 2011年2月24日” への3 件のコメント

  1.  貿易を英語でトレードと言います。トレードは「交換」のことです。貿易=交換のことで、目的は×輸出ではなく、○輸入にあります。私たちが、一つの仕事に特化して働く(生産)するのも、生産が目的ではなく消費(輸入)が目的です。給与をもらうのも、生活(輸入)のためです。ですので、交換は、「すべての国(ヒト)を豊かにする」のです。これがまず、経済学の基本的論理(黄金原理=誰も否定できない)です。しかも、必ず生産量<消費量となり、自分が生産した以上に消費が出来ることになるのです。

     次に、「TPPは大統領選を見据え、オバマが生き残るための策。アメリカ人の雇用のためのもの。」についてです。オバマ政権は「輸出倍増」を掲げていますが、「輸出増=輸入増(これも黄金原理)」なので、アメリカの輸出倍増がもしも達成できるなら、輸入も必ず倍増します。輸出=ある仕事に特化することですので、他の産業から「労働者・資本」を持ってこなければいけません。他の産業は必然的に「輸入増大」となるのです。

     さて、日本のサービス業が、すべてアメリカに解放され、「日本の富が吸い取られる」という論についてです。アメリカの企業やヒトが日本で仕事をしても、それは日本のGDPになります。GDP(生産)=GDI(所得)=GDE(支出)ですので、結局そのお金は、日本国内に回ります。「外国企業」が日本で大きくなると、「日本国内の所得」が増大するのです。ですから、新興国が「外国資本」を呼ぶのです。もうけが「外国にもっていかれる」わけではありません。

     そもそも、すでにニッサンやヤマダ電機や、三菱地所、オリックスなどは、外国企業です。ですが、日本人の生活に影響を与えるものではありません。

     TPPは、生産量<消費量になる、貿易拡大のことなのです。
     

     

  2. 森さん応援団員

    菅原晃へ

    経済学においてというか学問において(黄金原理=誰も否定できない)こんなものあるの
    あったら 偽学問だね 
    Ⅰ+Ⅰ=Ⅱでさえ研究の対象になっているのに
    GDP(生産)=GDI(所得)=GDE(支出)
    われわれに理解できると思って書いているのか だとしたらバカだね
    知識をひらけけかそうとする三流大学の経済学部の学生か だとしたら自分で実態をに調べ上で書いたら
    卒論通らないよ=評価 誰の学説(原論)の孫引きですか だね
    須藤氏の言っているまだよく知られていないTTP参加をごまかそうと思っているのか 
    だとしたらどうして誰がここまで監視の目を光らせているのか怖いですね
    おい どこの官僚だ 正体を明かせ

     

     

  3. 小心者の川フロサポ

    おいおい上の菅原さんて方大丈夫ですか?
    輸入増=輸出増=GDPUPで国内に金が回りみんなハッピー?
    じゃあ何でアメリカは輸入超過で苦しみ、オバマは2014年までに輸出倍増により雇用拡大なんて言ってるんだ?
    NAFTAやラテンアメリカで起きたことをどう思ってんの?
    チュニジアエジプトで起きてることは?外資を過大に導入した国々で何が起きている?

    TPP推進論者がこんな程度ばかりならば安心なんですけどね。
    首藤議員もおっしゃってますが、もっと性質が悪いのがいますよね、外圧による日本再生論者。
    田中康夫議員によれば某大手紙の編集委員がとうとうと述べていたそうです。
    こういう連中は論理が通用せず、しかも大メディアという権力者であるゆえ本当に性質が悪い。
    困ったもんです。

    それと首藤議員が明確に(個人・法人定率減税を主導する)減税日本を批判されていることにエールを送りたい。
    あんなポピュリズム、消費税増税論者同様新自由主義の最右派であり庶民革命でもなんでもない。
    名古屋市の試算による減税実態と行政サービスがどうなっているのか、ぜひ岩上さんにも取材してもらいたいものです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

http://iwakamiyasumi.com/archives/7235

Web Iwakami

 

同サイトは、1月7日から、

http://iwj.co.jp/

に移動します。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(以上、紹介終わりです。)

 

 

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TPPの内幕と背景 首藤信彦 インタヴュー 8  (紹介)

2012/01/05 20:31

 

岩上「アメリカが日本を、いざ何かあったら守りますよ、と。だけれども、中国が攻めました、北朝鮮が攻めました、その時に、実際に戦うという時に、議会の承認が要ると。これと全く同じことですよね。笑っちゃいますよね。だから、いざとなったら『議会が認めてくれなかったから』となりますよね」

首藤「だから、外務省の担当者が心配しているのは、例えば、日本が国内世論を押し切って『参加します』と言ってね、アメリカ議会が『いや、そんなんダメだよ』と言ったら、日本の面子丸潰れでしょうね(笑)」

岩上「外務省の面子なんか潰れてもらっても、全然いいんですけど。でも、早い話が、日本にとって、国民的な不利益を被るかもしれないことを、アメリカの議会が反対してくれたら、むしろ、いいかもしれない」

首藤「それは困るから、結局、どうするかというと、アメリカ議会が通るように、妥協に妥協を重ねて、アメリカに有利なドラフトになってしまう」

岩上「そうなんですよね」

首藤「だから、議会の方は、アメリカの方はthank you very muchと言って通すと」

岩上「だから、早い話が、アメリカ国家の、アメリカ国民の、地域の、極めてドメスティックな利害が投影されるものにならなければ、実はゴーということはないということですよね」

首藤「そうそう。だから、オバマの一般教書演説(*)に戻れば、オバマは『これからは、貿易協定に関して、アメリカの雇用が増えなければ、アメリカの企業が儲からなければ、私はサインしない』と言っているのは、そういう意味なんですよ」

岩上「首藤先生は、ずっと菅さんのお仲間だということで、ちょっと言い難いんですけど、菅さんは、『一に雇用、二に雇用、三に雇用』と仰ってた。これって実は、『一にアメリカの雇用、二にアメリカの雇用、三にアメリカの雇用』と言ってるのに等しいんじゃないかと。オバマと気脈を通じて。そんな気はなかったのかもしれないけれども。日本の雇用は、TPPやったらメチャメチャ壊滅的になりますよね。これは、どういうふうにお考えですか?批判し辛いと思いますけど」

首藤「これは、ちょうど今日ですけども、経済学者で有名な宇沢弘文(うざわ ひろふみ)先生が世話人代表になって、『TPPを考える国民会議』(*)っていうのを憲政記念会館で発足いたしました(*)。そこで、いわゆる農業関係者だけじゃなくて、例えば、消費者団体。だって、アメリカの遺伝子組み換えのあんなもん(作物)が自動的に入ってくるわけですね。それから、未だ集まらなかったんですけど、医療とか弁護士の皆さんとか、そういう皆さんもよく研究した後で、こういうTPPが入ってきたら大変だということで。私達は、反対してるんじゃないんですよ。先ずTPPというのは何かを、きちっと国民に開示しろと。それで我々は議論して、それから態度を決めたいと。そんな、暴力バーみたいなのに、入ったら良いことがありますよ、なんて言われても入れないと。

それから、早く入ったら交渉できますよ、とか。そんな交渉力があるんだったら、こんなに我々、追い詰められてないですよ。元々、英語もできないような外交官がやってるんだから。日本なんて、外交官のレベル見たら分かるでしょ。例えばね、結構、東大中退なんかでなってるんですよね。だから、大学すら出てないんですよ。東大出て、それは東大卒と見なすということなんだろうけども、世界でいったら高卒ですよ、それはね。向こうはみんな博士課程出て、法律家で弁護士で、法律事務所を運営している、という人がなるんですよ。勝負にならないですよね。だから、それは本当に慎重に考えないといけない。
 だから先ず、『TPPを考える国民会議』ということで、国民の主張としてね、TPPっていうのは何ですかと。どういうことが議論になってますかと。どういう影響が私達にありますかということを、きちんと議論していこうと。そういう運動を、今日、始めたんですよね」

岩上「そうですよね。我々も取材に行きまして、全部中継しましたし、ログでも見れるようにしました。甲府で開かれる第一回大会(*)も我々、取材に行こうと思ってます。この動きっていうのは注視しなきゃいけないし、やはり、取材を通じて、少しでも国民の多くの人に情報開示されなきゃいけないと思っているんですが、今に始まったことじゃないですけど、既存メディアの体たらくっていうのは異常なもので。私も、幾つもの、どこの新聞社にも知人・友人が居ますが、酷い某大手新聞の経済部なんていうのは、この間までTPPを全然知らなかったんですよ、デスクが。でも今、健筆をふるって、TPP大賛成なんです。でも、問い詰めたら、何にも知らない。何故、あんなことができるのか。もう、社を挙げての方針なんだと。で、ロボットのようになって書いているんですよ。これは一体、どういうことなんでしょう。しかも、各社横並びでね。これは、スポンサーの影響というのが当然あると思います。それから、政府の姿勢も影響してるんだと思います。何でだと思います、このクレイジーな状態というのは?」

首藤「いやぁ、一種の閉塞感と、やっぱり、焦りというかね、そういうところが、自分を失っているというか、取り乱しているんだと思いますね。そういうところで、日本人の中に、アメリカにくっ付いてりゃ良いとか、そういう人って結構、居るわけですよ。
 民主党もね、こんなこと言っては何ですけども、思い起こせば、小泉さんが登場してきた時に、民主党の中でも小泉改革を支援しようという人がたくさん居たわけですよね」

岩上「はい、分かります」

首藤「それで、ポスターも作って。小泉さんが何か重荷を引っ張っているとかね、それを自民党の保守派が抑えようとしていると。一方、小泉さんの後ろから、民主党の若手が押し上げて助けてあげます、みたいなポスターを作ったこともあったんですよ。ですから、現行の民主党の中には、小泉改革は良いもので、これは中途半端で終わった、だから、むしろ、それをもう一度、進めてあげなきゃいけないという人が結構居ると。
 また、やっぱり、アメリカが巧みなわけですよ。アメリカは最初、民主党政権になったら、どう変わるかっていうことで、ずっーと調査していってですね。そして、万が一、民主党政権が、例えば、日米安保を考え直すとか、むしろアジアに軸足を置くとか、東アジア共同体に動き出すとか、そういうことをブロックしようとして、網の目のように、いろいろと手を打ってきたわけですね。ですから、これは、アメリカはうまくいったと」

岩上「アメリカの工作がうまくいったと」

首藤「そうそう」

岩上「アメリカの工作は、ウィキリークスが明らかにしましたよね(*)

首藤「そうそう」

岩上「(2010年)2月3日に、キャンベル(米国務次官補)が韓国に行って、金(星煥、キム・ソンファン)外交安保首席秘書官と、『民主党の鳩山政権ではまずい。自分達のためにならない。自民党とは違う。だったら、菅・岡田と工作する』と。菅って名前は出てるじゃないですか。岡田って名前は出てるじゃないですか。だけど、今の政府は知らん顔ですけど、どんな工作がされたんですか?」

首藤「それは分かりませんね。ただ、一つ分かるのはね、民主党政権が出来た時に、核の持込とか、沖縄の秘密契約とか、そういうものを明らかにしようと。一番最初の段階では、例えば、財務省なんかも、アメリカに膨大なお金を払って、それがアメリカの連銀のある口座に入って、それがどうなったのか全く分からないとか、そういうことも、結構、みんな公表し始めたんですね。それが、ある瞬間から、全然出てこなくなったわけですよ。核の持込とか、秘密交渉とかね。だから、漸く時間が切れて、一般に公開されたようなのだけ、ちょこちょこ分かるようになりましたけども、本当の核心のところは、みんな公開しなくなってしまった」

岩上「アメリカ側が、ですか?」

首藤「日本側が」

岩上「外務省財務省とかですね」

首藤「そうそう。だから、その頃から民主党政権というのは、アメリカに取り込まれちゃって、動きが取れなくなってきているんだと思いますね」

岩上「なるほど。世界的に見ても、リベラルというのは、実のところ、新自由主義と結構、親和性があったり、あるいは易々と取り込まれてしまって、本来はそんなつもりはなかった、と言いながら小さな政府を指向するというのは、日本の全共闘世代なんかは特にそうですけど、思想転向する過程でコロコロいきましたでしょ?」

首藤「そうそう。だから、日本の右翼の挙党っていうのは、みんな元共産党で、共産党で逮捕されたら、すぐ右翼になったという」

岩上「リベラルが、あるいは左翼が転んだ挙句、小さな政府で構造改革を目指すという、リバタリアン(*)になっちゃったってことですか?」

首藤「アメリカリバタリアンになっちゃった、そういう感じはありますね」

岩上「自由主義者になっちゃった。自由主義者というより、自由市場主義者になってしまった。その原理主義的な転び方っていうのも、非常に民主党の中に影を落としているんだろうとは思うんですけれども、それにしても、この状態であって、同時に政治的な問題でもある、政局にも絡むと思うんです。先生のお立場は非常に複雑だとは思うんですけれども、先ほど冒頭で申し上げた演説では、小沢派の議員だけじゃないと…」

首藤「だからそれは、今の新聞を見れば、要するに、『TPPに反対する民主党のグループが集まった。ほとんどが小沢派だ』と、毎日書いてあるんですね。そんな筈はないのに」

岩上「そうですね。『小沢はダーティだ』というレッテルを貼って、キャンペーンを延々としてきたわけじゃないですか。そのネガティブ・キャンペーンの負の遺産がちゃんと溜まっているんで、小沢というレッテルを貼れば、全部、守旧派…」

首藤「あと農業とね。農業は、ないとは言わないけども、ほとんど関係ないわけですよね。農業も結局、改革しないといけない、そのためには国を開いてTPPに参加して、みたいなことを言うんだけども、全然違う話なんですよね。すぐに出てくる決まり文句は、日本の農業は平均年齢が66歳だと。これじゃ、日本の農業は先行きがないから、ショック療法で、TPPで(笑)」

岩上「みんな死んじゃいますよね(笑)」

首藤「そんなバカなことを、よくまあ言うなぁと。それを平気で、コメンテータとか、そういう人が言うわけでしょ?」

岩上「私は言いませんけどね(笑)」

首藤「開国とかね」

岩上「あり得ませんよ。国を滅ぼすわけですから。亡国です」

首藤「これはもう本当に、江戸末期の日米通商条約と同じで、これがために、日本の富がどんどん海外に流れて、農村が疲弊して、そのツケに半世紀苦しんで、そのツケがやがては日本を大陸に呼び寄せて、そして、太平洋戦争になってしまったんですが、全て、ある意味では…」

岩上「やっぱり、原因があるんですよね」

首藤「そうなんですよ。だからね、本当に深刻で」

岩上「当然、昭和になってファシズムになったわけではない」

首藤「そうそう」

岩上「だから、原因があるんですよね」

首藤「そうそう。だから、歴史を鑑みないとね。
しかし、国民的にいって、今日、私は1時間ぐらい話してるわけですけど、やっぱり、ある程度分かってる人に1時間話して、漸く分かるんですよ。だから、普通の人に話したら、『農業が遅れているんだから、早く、ショック療法の方が良い』みたいな人がほとんどなんですよね。でもやっぱり、国民もしっかり、自分達の運命を考えていただかないと。例えば、名古屋で起こっている、議会の人を半分にしようとか、給料を半分にすればいいだろうとか、税金下げろとか。今の税金でだって、酷く低いサービスしか貰ってないのに、税金を下げてできるわけないわけですよ。そういう意味では、やっぱり、国民も…」

岩上「減税日本には、批判的なわけですね」

首藤「批判的っていうか、あんなのはあり得ないことですよ」

岩上「なるほど。首藤さんのお立場だと、組めるのは誰なんですか?どこなんですか?」

首藤「それは、個人で少しずついろいろ考えて、勉強していこうということですね。
 で、日本の政治の悲劇はね、政局しかないんですよ。総理を誰にするかっていう議論で、みんな合唱連呼する。しかし、今、世界中は、民主主義をどうするかという議論が中心なんですよ。確かに、日本のねじれ国会ではうまくいかないと。やはり、イギリスの今の政権がうまくいかないと。ベルギーに至っては、7ヶ月も政府すら出来ないとか言ってるけども、もう、各国が新しい政治を作ろうということで、大変な努力を今、実験的にやってるわけですね。

 で、民主党が熟議ってことをよく言うけども、熟議の本を読んでいる人なんか、一人も居ないわけですよね。だから、何故、熟議というのが、ヨーロッパの民主主義の世界で言われているのかっていう、研究すら行われてないわけですよ。今、日本に問われているのは、誰が総理になるとか、どう組むかとか、税金を半分にするとか、そんな問題じゃなくて、日本はこれから、どういう民主主義にしていきますか、と。その議論が全くないということですね」

岩上「その場合、日本の独立ということを正面から見据えないと、話にならないんじゃないですか?まあ、お気付きになられていると思いますが」

首藤「それはね、また議論のあるところですよ。世の中ね、アメリカの属国でも何でも構わないと、そういう人が、実は凄く多いんじゃないかと」

岩上「それは、51番目の州にしてもらえると思っているんですよ。しかも、日本国民の権利を持ったまま」

首藤「それは、中国の魯迅の『阿Q正伝』(*)に出てくる『阿Q』と同じでね。だから、アメリカに依存して何が悪いんだと」

  • (*)阿Q正伝:中国の作家,魯迅(ろじん)の代表的中編小説。1921年作。日雇農夫阿Qの性格とその生涯をユーモラスに描く中に,中国民衆の精神のゆがみ,彼らを悲劇に追いやるもの,辛亥(しんがい)革命の実体等への批判を盛りこんだもの。

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TPPの内幕と背景 首藤信彦 インタヴュー 7  (紹介)

2012/01/05 20:29

 

首藤「菅さんの代表戦っていうのは、昨年の春に行われたんですよね、確か。夏に参議院選挙がありましたから、その直前に行われたんですよ」

岩上「代表戦っていうのは、9月じゃないですか?小沢さんとの代表戦は9月ですよね。その前の6月に第一次菅政権が成立しましたね」

首藤「そうそう。それで、僕がTPPというのを知ったのは、10月の就任演説、国会の所信説明(所信表明演説)(*)の中でTPPというのがあって、TPPに参加すると。だから、10月になって初めて、TPPというのを知ったんですね。TPPっていうのが出た時も、それはASEAN+3とか6(*)とか、要するに、そういう環太平洋のアジアとの貿易交渉の一つかなぐらいに思ってたんです。

 そう思ってたんですけど、何故、TPPに関係するようになったかというと、その直後にインドネシアから貿易視察団が来たんです。そこの貿易通商大臣かな、財務大臣かどっちか忘れましたけど、女性の人が居て、これがアメリカで教育を受けて、英語でもいろいろ話したんですけども、彼女とその何人かが、『頼むから、菅さんには次の横浜のAPEC(*)の時には、TPPに日本が参加するとか、TPPは良いことだとか、そういうことを言わないでくれ』と頼むわけですよ。それで、こっちは驚いて、『TPPってそんなもんですか。何でインドネシアはTPPで困るんですか?』って言ったら、TPPっていうのは、彼女が言うにはね、貿易交渉だと思っていた、しかし、どうやら聞いていると、アメリカインドネシアに要求してくるのは人権問題だと。それは、イスラムの問題もあり、女性の地位とか、地方の問題とか、それからニューギニアとの係争とか、いろんな問題があるんですけども、アメリカインドネシアに、人権問題で過剰に迫ってくるということを聞いて、驚いて、『TPPって、そんなもんですか』と。そこで、初めて勉強したら、このTPPっていうのは、実は24部会あって、人権問題も制度問題も含めて議論されているというのが初めて分かったんです」

岩上「いつですか、それは?」

首藤「それは、菅さんがTPPに交渉への参加も検討すると言った直後ですよ」

岩上「10月?」

首藤「10月ね」

岩上「就任の記者会見に私も行きましたけど、その記者会見で初めて出ましたよね」

首藤「そうそう」

岩上「その後ですね」

首藤「その後、TPPって何だか分かんないし、APECでそういう話をすると。『そうかいな』と思って聞いてたわけですよ。だけど、その直後にインドネシアの人達が言って、これは、我々が考えていた貿易交渉と違うと。人権とか制度とか、そういうものが関係すると。そこで、やったら(調べたら)、案の定、外務省から、24部門会があって、そういう議論が進むことになっている、ということを聞いてですね…」

岩上「それは、外務省に問い合わせたら、やっと教えたというような形ですか?外務省は知ってたんですか?」

首藤「そうそう。何度も『TPPについて、説明しろ』と言ったら、その内容を言ってきた。その一番最後の所に、『24部会があって、議論をしてます』と2行ぐらい、小さな字で書いてある。それで、24の部会を見たら、制度とか知的所有権とか紛争処理とか、いろいろ出てくるから、『何なんだ、これは』と。それで初めて、TPPは大変だということで、調査を始めたんです。調査を始めたら、日本には何も伝えられてないということですよね。それで、内容を知りたければ早く参加しろと、そう言うわけですよね(笑)」

岩上「それは、誰が?」

首藤「政府側の某副大臣とか某政務官なんかが、僕等が『TPPの内容を教えろ』って言うと、『分からない』と。『分からないとは何だ?』って言ったらね、『交渉に参加しないと教えてもらえない。だから、早く参加を表明して、交渉に参加して、そして、そこで議論していけばいい』ということなんです。
 それは、『ちょっと待てよ』と。『それはアンタね、暴力バーと同じだろうと(笑)。”ダンナ、いいことありますよ””ドア開けて入れば、いい娘が居ますよ”って言うのと同じで、入ったら、ビール1本が10万円もするじゃないか』と。『そんなもの、入れるわけないだろ』と言って、怒ったわけです。その辺からもう、政府と党内でも激しく議論が沸き起こった」

岩上「ぼったくりバーですよね、本当に」

首藤「本当ですよ。今、ニュージーランドの人達が怒っているわけですよ。ともかく、議論してるなら議論のドラフトを出せと。どんな議論が行われたか、その書類を出せと」

岩上「この、早く参加しろというふうに返答してきたのは、アメリカの国務省なんですか?どこなんですか?」

首藤「それは、今になってみれば、元アメリカの高官のヤイター(*)さんなんかが、そういうことを言ってるわけですね」

岩上「ヤイター?」

首藤「農業長官だったっけ。彼がそういうことを言ってるんですよ。日本側の台詞と同じで、早く入って交渉に参加しろ、みたいなことを言ってるわけですね」

岩上「日本側っていうのは、こういうアメリカの手先みたいなこといってるのは、これ外務省ですか?」

首藤「外務省は、最初はそんなことを言ってましたね。最近は、外務省も『これは大変だ』ということで、情報収集に必死になってる。で、情報が入ってこないと。だから、外務省も今は軟化して、一体、何なのかということで、一生懸命、今、情報を集めていると、そんな感じですね」

岩上「今まで、(情報を)集めてないで、『やりましょう、やりましょう』と言ってたんですか?」

首藤「そうそう。段々、6月が迫ってくるから。6月っていうのは、あと3ヶ月ですからね。だから、真剣になってきたわけですね。結局、外務省の立場とすれば、日本が、6月が迫って、『時間切れだから入っちゃう』と言いますよね。僕等が『ダメだ』と言っても、『入っちゃう』と言っちゃうんですよね。『入っちゃう』と言って、ドラフトを見せられて、『これじゃ、飲めません』と言って止められるかと。これはもう、目茶苦茶な外交的失点になるわけですよ。だから、外務省も真剣になり始めたと。急速に情報収集を始めたんですけども、なかなか情報が入らない。だから、TPPに入るという南米の国とかアジアの国に今、一生懸命、人を出して、『どんな議論でした?』と、こういうふうに聞いている状況なんですね」

岩上「遅過ぎますよね」

首藤「だから、そういうことでね、結局、外務省にしても、部会で説明するんですよ。ところが、政治家っていうのは、外交とかは分かんないんですよ。そんな外交とか外国のこととかを分かった人がね、当選しないわけですよ、はっきり言って(笑)」

岩上「そうですか?通りそうな気がしますけど(笑)先生は外国に詳しいじゃないですか?」

首藤「僕はたまたま、長く専門的にやっていたから、昔の余力でいろいろやってますけども、普通の人は、外交とかそういうのをやってて、当選なんかするわけないんですよ。当選するっていうのは、大変な努力なんだから。毎日毎日、朝から晩まで駅頭に立って呼び掛けて、地域を回ってやってんだから、外交のことなんてね、やれないんですよ。だから、外務省もチョロチョロっと書いてくるわけですね。さっきの24部会も、たった2行ですよ。

 で、今回、私が烈火のごとく怒ったのがね、結局、こういう台詞が書いてあるんですよ。日本は6月に入ると交渉に参加すると。要するに、TPPに参加するかどうかじゃなくて、TPPを作るための交渉に参加する、ということですね。6月に、その表明をすると。6月に日本が表明して、TPPの交渉に参加しますと、こういうわけですね。TPPに参加するんじゃないですよ、未だ出来てないんでね。TPPに日本が交渉に参加するかどうかは、アメリカ議会の承認事項であると、こう書いてある。たった一行書いてある。知らない人は、『へぇ』と思うわけですよ。

 これは何を意味しているかというと、恐らくご存知か、ご存知じゃないか分かりませんが、アメリカの大統領というのは、全ての権限を持っているようで、2つのことだけは絶対にできない。2つのことというのは、(一つは)インディアンと取引すること。例えば、アメリカの大統領が『元々、ここは、インディアンの土地だから、私達はもうヨーロッパへ帰りますよ』と、こういうのはダメなんですね。もう一つは、外国と取引してはいけない。それは、例えば、かつてはイギリスの植民地だったから、やっぱりイギリスの方がいいかと、イギリスに優遇的な措置をしちゃいけないと。だから、アメリカの大統領っていうのは、全権オールマイティのようで、2つのことは絶対にできない。即ち、インディアンとの取引、外国との取引。これは、アメリカ合衆国憲法に書いてあるんですよね。これは、ほとんどの日本人は知らないけども。だから、よく貿易交渉とか国際交渉なんかやってるけども、あれは全部、議会が権限を持ってるわけです。

 で、議会が(権限を)持ってて、一々、議会に相談できるかっていうと、できない。そこで、アメリカではファーストトラック、言ってみりゃ、早道って言うんですけど、抜け道じゃないけど抜け道を作っておいて、この交渉に関しては、ある程度、一定期間、進めることまで認めますと。その間に、進めなさいと。それが終わっちゃったら、もうダメですよ、というふうになってるんです。それをファーストトラックって言うんです。これはもう、時間切れなんですね、貿易に関してね。だから、(権限が)ないんですよ。

 で、アメリカの大統領のオバマさんは、TPPに入れとか、そういうことをする権限がないんですよ。権限がないといっても、アメリカ大統領で国際化の時代だから、そんなことできないと言って、(実際は)見做しファーストトラックなんですね。ですから、制度上は認められてないけど、まあ、やったらいいんじゃないっていうことなんです。だけど、さっき言いましたように、それは全て議会の権限だから、今まで9カ国で議論しているところに、ジャパンという国を入れて10カ国で議論をするということに関しては、アメリカ議会の承認を得ないとダメだと言うんですよ。これは、さっきの、基地のあるどっかの島国の話じゃないですけど、もう属国ですよね、はっきり言うと。だから、それはもう外交権の放棄と同じなんで、こんなことは認められないと、真っ赤になって怒ったんですけども、外務省は沈黙すると」

岩上「でもこれ、日米安保、日米同盟の構造と同じじゃないですか?」

首藤「同じなんです」

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TPPの内幕と背景 首藤信彦 インタヴュー 6 (紹介)

2012/01/05 20:27

 

岩上「アンチエイジングとかですね。自由診療ですね」

首藤「そういうアンチエイジングとかね、自由診療がありますね。それから、医療だって、臓器移植もあれば、いろんな高度医療があるというところで、それを日本でも受け入れようと。日本でも優れた医者が居て、その病院で受け入れてやりましょうと。それは、良いことなんですね。実際、医療ツーリズムのためのビザ枠というのは、凄い拡大してきているわけですよ。それは、決して否定できない。やはり、優れた医者が、新しい技術を開発するのに必要かもしれない。しかし、それをあまりやり過ぎると、良いお医者さんは、地域の人から尊敬されて、世界からも評価されているけれども年俸が800万、それが、東京のナントカ病院に移れば年俸が8000万になるといったら、それはやっぱり、誰でも、(例えば)岩手県の診療所からこっちへ移っちゃうわけですよね。そうすると困るということで、今、医師会は、医療ツーリズムというものに、より批判的になってきているわけですよ」

岩上「なるほど」

首藤「しかしそれは、決して医療ツーリズムだけじゃなくて、全ての分野に関係してくるわけですね。そうすると、日本の国民皆保険、お金持ちも貧しい人も健康保険証を持って行って2割か3割払えば、それで基本的にはタダだという保険制度が崩れてくると。これは、各地の地方の病院が潰れていくのと同じような問題がいろんなところで起こってくるので、いま初めて医師会の人が真剣にこれを考え始めた、ということなんですね。ですから、アメリカと同じようにと言っても、アメリカっていうのはご存知の通り、医療保険も無いんですよね。だから、そういう所で保険を受けようとしたら巨額の保険を掛けなきゃいけない、というシステムが日本に伝播してきますと、日本の皆保険制度というのは一挙に崩れていくということですね。
 で、アメリカっていうのは、ある意味で先進国であるんですけども、一方で、あそこは狂犬病の汚染地域なんですよ。野生動物なんかに狂犬病が多いですね。ですから、アメリカのペットなんか、簡単に日本に入れられないわけですね。
しかし、今度、そういう形になれば、アメリカのペットも日本にどんどん輸入して、アメリカはペット王国だから、『日本はどんどん買え』というふうに言ってくるかもしれないと。ですから、制度を合わせるというのは、それぐらい、いろんな問題がある」

岩上「風土もあるし」

首藤「そうそう」

岩上「もちろん、伝統や習俗もある。言語ももちろんですよね」

首藤「そうそう。そういうものをしっかりと考えて調整していかなきゃいけないにも関わらず、それを半年でやれとか、6月までにやれとかね。それはやっぱり無理なんだ、ということですね。ですから、医療とか、そういう作法的な問題とかですね、いろんな問題がある。

 で、よく驚いてしまうのは、労働組合が結構、連合なんかも『TPP賛成だ』と言うんですよ。これは、私、驚いてしまってですね。このTPPの24部会の中には、人の移動が入っているわけですね。それから、地方はあんまり関心持ってない人も居るかもしれないですが、この中には政府調達というのが入っているんですよ。政府調達っていうと、何かステルス戦闘機を買います、みたいなことを考えるんですけど、現実には、オラが村の橋を作るとか、オラが村の道路を直すとか、そういうのは入札でやるわけですね。今度、例えば、入札は日本語でやるんですけど、『英語でもやれ。併記しろ。それをホームページに載せろ』と。そうすると、例えば、島根県なら島根県の業者じゃなくて、東京でも出来ると。東京どころか、ニューヨークでも出来てしまう。バングラディッシュでも出来るわけです。で、入札して、やると。そうすると、当然のことながら、簡単な修復とか、全ては人手ですから、そこで大量にバングラディッシュの人が来て、そこでコンクリートを打ってやれば、通常の半分で出来ちゃうと」

岩上「半分以下ですよね」

首藤「ええ、それで出来ちゃうんですよ。そうなると、雇用が崩壊していくわけですね。ですから、政府調達なんていうのは、大変恐ろしいことですね。そういうことも、実はあまり知らない。
 労働力にしてもそうですよね。例えば、今、経団連が何でTPP推進かって分かんないんですけども、経団連の主張とTPPで、ちょっとオーバーラップしているところがあるとすればね、それは労働力の輸入なんですよね。要するに、移民労働力なんですね。これは、経団連が前から言ってて、20万いる、30万いるみたいな話になっているわけですね。
で、さっき言いましたけども、輸出するっていうのは、日本からは限界があるわけですよ。どんどん円高になってきて、ドル安なんですからね。もう関税が無くったって、関税5%取り外してもらったって、円高が10%、20%いくわけですから。だけど、もしですよ、全ての製品っていうのは労働力が関係するわけですから、それがもの凄く安けりゃね、また違うんですね。労働力が、例えば、50%安かったら、十分に競争力が出来るわけですね。
 日本では、どんだけ若い人でも、ひと月で20万とか25万は払うわけですよ。福利厚生、いろいろ考えたら、50万ぐらい払ってるかもしれないですね。しかし、例えば、日系ブラジル人なんかもそうですけども、ともかく紛争地で移民でもいいから行きたい、ボートピープルでもいい、というような人達は、一家総出で1ヶ月で10万円でも十分、住む所さえあればいい、みたいなところに来る可能性があるんですね。そうすると、労賃が半分になれば、これは十分に日本からも輸出する競争力が出るわけですよ。
 ですから、ひょっとしたらですよ、経団連のTPP推進の主張の後ろには、そうした移民労働があるんじゃないか、というふうに心配しているんですね。経団連はもちろん、そんなことは絶対に言いませんけど。そんなことはあり得ないと言っているんですけども、誰しもそれは、感じるところですよね。ですから、やっぱり、真剣に考えなきゃいけない」

岩上「実質的に生産拠点を外に持っていく以外だったらば、国内に留めおきながら、日本人を替えていくしかない。日本国民の生活水準を維持させないで、要するに、外部の労働力を持ってきて、外国の生活水準のまま、労働力だけ日本人並みを求めると。もちろんそれは、結局、国内の需要を衰退させて、国内で物も売れなくなり、国力も疲弊するんですけど、当然、経済のミクロの単位で言えば、自分の経済合理性をひたすら追求すると、そういうことになりますよね。結局、合成の誤謬(*)になっちゃって、マクロでもダウンするんですけど」

  • (*)合成の誤謬:個々人にとってよいことも、全員が同じことをすると悪い結果を生むことをいう語。個人にとって貯蓄はよいことであっても、全員が貯蓄を大幅に増やすと、消費が減り経済は悪化するなど。

首藤「だから、それで分からないのが、何で労働組合が、連合がこれを是認する、是認どころか推進するのか、ということですね。TPPやって、良いことは何もないんですよ。特に連合も、基本的には大企業ですからね。中小企業やパートで働いている労働組合じゃないんですよ。ですから、大企業の労働組合なのに、何故、TPPを是認したり推進したりするのかは、全く理解に苦しむところですよね。
 これもまた、さっきも話しましたけども、TPPの場合は、一体、誰がどういう根拠で、TPPは素晴らしいのかと言うのか、誰も明確に言ってないですよ。なぜ良いのか、言ってくれないんですよ。だから、こちらも論破してやろうと思っているんですけども、実態が分からない。どこが良いか分からない。じゃあ、良いか悪いか分からないけども、何をやっているかだけ知らせてくれと。それも教えられてないといったら、どうしようもないんですね」

岩上「これ、菅政権になってから以降の前のめり方というのが、とりわけ、もの凄い甚だしいわけです。この間の院内集会の時に、非常に印象に残ったのは、首藤先生は『私は小沢派ではない。小沢派の議員達だけがTPPに反対していると思われがちだが、私は小沢派ではなく、小沢さんとは対立してきたことがある』と。その時は仰られなかったんですけど、代表戦では菅さんを支持されてたと、ブログ(*)にお書きになられてた。
ということは、小沢派どころか、むしろ、菅さんを積極的に支援した、そういう立場でありながら、今日の惨状というか、この状況を見て、とてもではないが菅政権が支持しているTPPなどというものは支持できない、というふうに非常に熱っぽく演説されてたのを印象深く聞いていたんですけれども。この辺りは、菅政権がTPPなどというものを導入することを見通せなかったから、自分は1票を投じてしまったという意味なのか。その辺はねじれがあると思うんですが…」

首藤「いやいや、菅さんの代表戦とかの頃には、TPPなんて誰も知らないんですよ。だから、菅さんを代表戦で支持したんじゃなくて、菅さんとはずっーと一緒にやってる仲間の一人なわけですよ。だから、ずっと支援してるんです。菅さんにも、これまでも何度も電話して、『TPPはダメですよ。問題が大き過ぎます』と言ったんですけど、菅さんの方は『いや、首藤さんは農業問題の専門家だから』とか何とか言って。『いや、そうじゃないだ』ということを言ってんだけども、なかなか…」

岩上「それは、直近でもそういうふうな?」

首藤「最近は、『首藤さんは農業法務じゃなくて、いろんな問題があるということで反対してるんですね』と、この間は言ってましたからね。それは分かってきたんだと思うんですね」

岩上「菅さんご自身が、分かってないということですか?」

首藤「ある程度、段々、分かってきたんだと思うんですよ。だから、このTPPの政府の推進派は、決して菅直人ではないなぁというふうに、最近は感じてますけどね」

岩上「菅直人ではない?」

首藤「うん」

岩上「この間、BBLがあったんですね、民主党の勉強会で(*)。それで、内田樹(うちだ たつる)さんが呼ばれて、そこでお話をされた。そこに仙谷さんがいらして、意味深に、『小泉改革はなかなか面白かった。というのは、小泉路線というのは、アメリカに追随し、イラク戦争もやり、結局、アメリカにくっ付いて行きながら、アメリカの経済をボロボロにしたんだ。食い破った、内側から。そういうマヌーバ(*)的なところがあるんだ。TPPもいっそのこと、中に入って、食い破ってやったらどうなのか。そういう戦術もありかなと私は思う』みたいなことを言って、もう僕は唖然としたんですけど」

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TPPの内幕と背景 首藤信彦 インタヴュー 5 (紹介)

2012/01/05 20:25

 

【文字起こし:Part2】

岩上「結局、その国が訴えられて敗北して、そして、その国の国民の税金で、アメリカの企業が救済されていくと」

首藤「そういうことなんです」

岩上「早い話が、トラブルがある度に、それが日本に適用されると、いたずらにアメリカの企業に訴訟を起こされ、その度ごとに我々がお金を支払わされることになると」

首藤「アメリカは、弁護士の国で、何か問題があると救急車を追っ掛けてって、それでトラブルを解決して、という弁護士はたくさん居るわけですけども。そういう意味では、アメリカ中で貿易問題で商売していこうという弁護士が増えている、というふうに言われているわけですよね」

岩上「日弁連は、ついこの間まで気が付かなかったと。実際に、前農林水産大臣の山田正彦さんに取材させていただいた時(*)に、~先ほど話があった『TPPを慎重に考える会』の会長でもありますから~ お話をうかがったら、ほんの数日前に日弁連の宇都宮会長に会って、『こういう事態なんですよ』と説明したら、宇都宮さんは全然知らなくて、突然、占領軍に乗り込まれて、自分達が持っている弁護士の資格が通用しないかもしれない事態に陥ると」

首藤「いや、通用しないんじゃなくて、同じ資格をアメリカの弁護士が持つようになると。例えば、今まで、アメリカだったら、ニューヨークで資格を取って、次のコネチカットに行ったら隣の州でも別途、取らなきゃいけないですね。日本に来ると、もっと大変になるんですね。日本の東京で事務所を開設しても、大阪はどうだ、北海道はどうだと、それはまた別なんで、大変なんですよね。

 ところが、例えば、アメリカが要求してくるのは、恐らくはですよ、日本で事務所を簡単に作れるようにと。日本の弁護士資格をも、アメリカで弁護士資格を持ってれば自動的に日本でもできると。それから、国際的な調停とか交渉の時には、アメリカの弁護士が、アメリカ弁護士資格のままで代理できるとか、そういう制度の壁を乗り越えた形でアメリカの弁護士が活動できる、というふうなことが予想されるんですね。
ですから、全然議論にも何にもなってないんで、変な話なんですけど、日本で結構、いろんな法的な補助作業があるわけですよ。例えば、行政書士とか、いわゆるサムライ業(士業)、何々士というやつですね。それはみんな、日本では縦割りになっているんですが、それも全部乗り越えちゃって、アメリカの弁護士が全部できるみたいな形になっていく可能性があるということですね。
 で、日弁連の方は、国際化を迫られているのは事実なわけですよ。日本の弁護士も、ある意味では、アメリカに乗り込んでいったり、あるいはアメリカの各州に乗り込んでいったり、さらに中国とか東南アジアにも乗り込んでいってやると。そういうことから、国際化をやりたいという人も、恐らく居るんだと思うんですよ。

 しかし、今回のTPPが意図しているのはそうじゃなくて、アメリカの法制度とかアメリカの弁護士が、そのまま日本で活動できるようにしたいと。これは、アメリカの昔からの懸案ですからね。これは、恐らくTPPという形でやってくると。アメリカがTPPでメリットを感じるとしたら、二国間交渉でやると、それこそ日本はしぶとく反対するわけですから、それでは最後は水掛け論になってダメになってしまう、だから、思い切って多国の中で、日本の言い訳を許さないと。みんな反対して、日本だけがそんなこと言っているという形を作っていきたいんだと、そういうふうに思うんですね。

 だからそこで、TPPっていうのが恐ろしいのは、外交にあまり関心のない方は、いろんな国が入って地球がオープンになって、と思うんですけども、僕等が見たら、すぐ分かるんですよね。アメリカ、ブルネイですよね、それから、シンガポール、マレーシアですね、それから、オーストラリア、ニュージーランド、これはコモンウェルス(*)と言って、簡単に言うと、イギリスの植民地だったんですよ。みんな英語を話して、イギリスの法体系とか、そういうものの同じ仲間なんですよね。そういう所が、わーっといって、日本だけがアジアの中で孤立しちゃうと。アジアに、他に例えば、マレーシアとかシンガポールとかあってもね、それは、元々、イギリスの植民地ですから。そういう所じゃなくて、じゃあ、タイがあるか、インドネシアがあるか、モンゴルがあるか、カンボジアがあるかっていうと、入ってないわけですよ。だから、日本の応援軍なんか誰も居ないところで、日本人が交渉力を発揮できる筈がないんですね。

 それから、この法体系で実はもっと恐ろしいのは、日本のビジネスの、いわゆる法的なレベルでの能力と、世界でのビジネスマンの法的な能力というのは、月とスッポンぐらい差があるんですね。で、何と言っても日本の強さっていうのは、製造業の強さなんですね。何を言われようが、下請けを含めて一生懸命働いて、24時間働いて、しっかりした物を安い価格できちっと作るというのは、日本の製品の強みなんですよね。しかし、法律とか、そういうのは全く弱いわけですよ。そこで問題となっているのが、貿易交渉におけるネガティブリスト(*)問題という、新しいテーマがあるんです」

岩上「ネガ方式というやつですね」

首藤「ネガ方式ですね。これは、はっきり言って、みんな、あまり知らなかったんですね。最近の貿易交渉では、よくこのネガ方式というのが出てきて、ネガというのは否定だから、ネガ方式っていう何か方式があるなと、(みんな)こう思うんですが、ネガ方式というのは、例えば、二国間でも多国間でもそうですが、『こういうことは絶対ダメよ』ということは『絶対ダメ』と書いてなきゃいけない。『絶対ダメ』と書いてないものは、みんなOKなんだと、これがネガ方式なわけですよ。

 どういうことかというと、アメリカ企業が、例えば、仮の問題ですが、ニュージーランドで水資源開発すると。水がないと農業もできないし、牧畜もできないし、水を抑えられたら儲からないということで、水資源開発すると。ニュージーランドは、そんなことされたら、たまったもんじゃないということで反対すると。アメリカは水資源開発をさせろと。で、契約する前に水資源を開発する。ニュージーランド政府は、『とんでもない、そんなものはダメだ』と。水掛け論になっちゃいますよね。で、契約の日が来るから、サインするわけですよ。ニュージーランドの方は、『こんなバカなことがあるか。絶対ダメだ』と”思っている”わけですよ。
 ところが、ネガ方式に基づくと、このニュージーランドが『絶対にダメだ』と言っていることが契約書に”書いてない”場合は、これを認めたのと同じことになるんですね。アメリカの中で水資源開発をしようという会社が、ニュージーランドに乗り込んできて、水資源を買い占める。そしたら、ニュージーランドの政府が『何言ってるんだ、そんなのは全然認めてない。水資源というのは国家の固有の権限である』と言って、拒否したり追い出したりするわけですね。そうすると、そのアメリカの会社がワールドバンクの裁判所に訴える。そうすると、ネガ方式だから、書いてないわけですね。書いてないから、負けちゃうわけですよ。かくして、ニュージーランド政府は、その会社にお金を払う。

 これは、現実にオーストラリアアメリカとの間で、そういう危惧があって、オーストラリア政府は慌てて、ともかく全部国営化して、そういうことを避けたっていう事例が既に出ている」

岩上「あぁ、恐ろしいですね」

首藤「うん。だから、このネガ方式というのは、大変恐ろしいんですね。で、ネガ方式が恐ろしいのは2つで、一つは交渉する内に、何月までの調印の期限が迫っちゃったんで、こんな小さいことで全体を捨てるわけにはいかない、とか言ってサインしちゃうと、後でとんでもないことになる。もう一つは、リスクが分からないですね。その場にならないと分からないですよ。まさか、水資源を買い占めちゃうとかね、そんなことは誰も考えないわけですよね。ところが、実際に後になってみて、大きな問題が出てきた時に対抗できないと」

岩上「例えば、先ほど、少数民族の聖地みたいな話がありました。日本人にとって、あまりにも当たり前のことなので、明記することもないこと、例えば、神社の土地、あるいはお寺の土地、こういうものは、日本人にとって、宗派を超えて、それぞれの鎮守の森であったり、聖なる地であると普通に思っていて、まさかそこを買い占めて、ブルドーザーでひっくり返して良いと思わない。普通は思わない」

首藤「普通はね」

岩上「ところが、もし仮に、これを書き忘れたとする。伊勢神宮と書き忘れたとする。そして、ある日突然、伊勢神宮の土地を買っちゃって、ここを潰したということをアメリカがやった時に、『いやいや、それは普通、常識ではあり得ないでしょ』と言っても、『そんなことは知ったことか』とやられる。もしくは、多額の賠償金が日本の政府から取られる。こういうことが、極端に言うと、罷り通っていくわけですよね」

首藤「あり得るわけですよ。EUが成立するまでには、~今、一応、EUになりましたけど~ 65年掛かって、伏線が長いわけですよね。だから、少なくとも半世紀ぐらい掛けて、少しずつこんな問題があると、現実に訴訟も幾つか起こったのを解決しながら、制度というのは合わしていくわけですよ。それを半年ぐらいでね、制度まで踏み込んだ形でやるっていうのは、大変な問題ですよ。

 で、アメリカの制度でそのまま出来るっていうのは、法律の問題もそうですけども、例えば、医療問題なんか、そうなんですよね。日本は医薬品の認可が遅いと、欧米で使われていて日本では未だ新薬と認められなくて遅いと、確かにそういうところがあるんですよ。
 じゃあ、アメリカのままで良いかというと、そうはいかないわけですよね。それは、白人と日本人は違うし、いろんな制度も違ってくる、使い方も違ってくる、ということなんですが、そういうものが何ら通用しなくなるんですね。
 例えば、医師会なんかは、TPPなんか全然知らなかったわけですよ。TPPは貿易の問題だからと、医療なんて全然関係なかったんですね。しかし、医療部会の中で医療問題が取り上げられていて、そこで段々、おかしいなというのが分かってきたわけですね。で、どんな問題があるかっていうと、既に日本にも要求が来ていて、もう既に日本が対応しちゃっている部分もあるわけで、それは、医療ツーリズム(*)ということですね。それは、今までのような医療では、怪我したら健康保険持って行ったり、国民保険を持って行ったら、安くしてくれると。自己負担率が2割か3割だという話と、例えば、鼻を高くするとか、サルモネラ菌か何かを塗って皺を無くすとかですね」

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