そもそも台湾と中華人民共和国とは、それぞれ全く異なる歴史、文化、国家体制をもつ二つの国である、という基本的な認識を思い起こすべきである。
ライス長官が、台湾の国民投票を牽制するコメントを発表したということだが、これは明らかな内政干渉であり、日本がこれに同調する必要は全くない。
アメリカにとって中国の安定は、その「かりそめの安定」を梃子として、東アジアの制御を図る上での、いわば、必要悪であり、日本は、そのような「安定」の中で、半独立的な立場のまま、中国、アメリカ双方に資金と技術を供給し続ける存在である事が、望ましい、という訳だ。
この外交戦略のベースを作ったのが、キッシンジャーだった、が、もうその効果は実質的なものではない。
台湾の独立は、ウイグル、モンゴル、チベットなどの独立運動を誘発するという危惧は、中国の共産党政権には非常に強いと思われるが、本来のアジア全体にとっては、中国大陸が、ウイグル、モンゴル、チベットなど、独自な文化伝統を持つ複数の地域ごとに発展し、互いに協同することによって、民意の発意と相互の理解を深める事が正常な姿であり、それは、インドやアフリカ、更には、旧ソ連から独立した諸国にとっても良い事であり、日本にとっても良い事なのであり、よく考えて欲しい、アメリカとっても、それは良い事なのである。
日本もこれ以上、米国の財政・貿易へ信用供与する余力は無い。
アメリカの独善はもう機能しない。それを自覚させるという事も、同盟国としての誠実な義務ではないか。
EUとの政治連携のなかで、アジアを考え、台湾への内政干渉を批判する事によってアメリカを逆に牽制する位の外交的識見が欲しいところだ、が、まぁ、今の福田さんでは到底無理だろう。
この意味で、先回、安倍政権を潰し、なおかつ、麻生氏の芽を潰した読売の渡辺の罪は、非常に重い。単なる老害では済まされないものがあった。
だが、歴史というものは面白いもので、今回、いろいろないきさつの中で福田政権が出来た事によって、結果的に、国内政局に一種の踊り場が生まれ、そのニュートラルな空間のなかで、小沢氏の辞任劇やら、福田総理の年金公約云々の立ち往生などが続き、それを尻目に、平沼さんたちの訪米と議員外交が実を結び、第3局を造るという動きに弾みがついた事は、わが国の政治にとって、良い事だった。
いずれにしても、台湾の住民投票は行われる。
我々日本人は、彼らの勇気と真実に学び、恥じるべきである。
[参考]
→ http://www.geocities.jp/taiwan_assoc/bs02922.html
(台湾の南進政策に関連して)
関連ニュース
- 米、台湾国連加盟の住民投票に反対 中国に配慮 (12/22 15:00)
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by 透水
国は自分たちで造るものだ。