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アメリカの保守主義関連の参考記事等

2008/11/08 16:11

 

アメリカの保守主義について、目に付く参考記事などをピックアップしてみました。

 

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◆【ブッシュ保守革命】(中)決定的な勝利
 


平成16年11月06日(土) 産経新聞  野心的な「小さな政府」志向 

 「いまこそ保守革命の好機だ。いまや年来の保守の政策目標を強力に実現させねばならない」

 草の根保守運動のゴッドファーザーと称されるリチャード・ビグリー氏が三日ブッシュ大統領の再選を祝うワシントン地区での集会で演説したときに、こう述べた。

 ビグリー氏といえば一九六〇年代に組織化が進んでいなかった保守層を個人ごとに地道に拾いあげ、リストにしてダイレクトメールでまとめ、政治集団にしていく活動を始めた伝説の人物である。七〇年代には五百万人の草の根保守リストを整え、ロナルド・レーガン氏らを支援していく。そんな長老が今回のブッシュ大統領の勝利を保守革命に結びつけて後輩を鼓舞するのだ。

 ビグリー氏が保守革命の具体的な施策としてまずあげたのは社会保障の民営化、同性結婚の禁止、最高裁判所判事の入れ替え、などだった。

 おもしろいことにブッシュ大統領が同じ三日の勝利演説で、二期目の国内政策の主要目標としてあげたのも社会保障制度の改正だった。しかもその演説の舞台は連邦政府のレーガン・ビルの大ホールで、保守の大先人の伝統の継承を象徴する形ともなった。大統領は引退者用の社会保障年金の積み立てを一部、個人の貯蓄や投資にするという部分民営化を意図しているのだ。

 米国の保守主義とは簡単にいえば「人間は自由にしておけば最もうまく機能する」という思考である。人間集団は統治と安全保障の枠組みさえしっかりしていれば、あとは個人の自由な活動に任せ、政府の規制や介入は最小限にすべきだ、という考えなのだ。「小さな政府」という標語でも総括される。

 だから保守主義は、社会福祉も政府の世話よりは民間の引き受けや国民側の自助の努力を求める。経済も国家の計画や統制よりも自由な市場原理を優先する。社会保障の一部民営化もまさにこの保守思想に合致することとなる。

 ブッシュ大統領は勝利演説で内政の目標として税制の簡素化をも強調した。税金を減らし、税制をより簡単にするというのも「小さな政府」に沿った保守主義である。同大統領はそのほかに経済の進歩や公立学校の改革、家族の価値観や信仰の重視なども目標に掲げ、対外政策ではイラクとアフガニスタンの民主主義構築を最初にあげた。

 もしこうした目標がすべて実現されれば、まさにきわめて野心的な保守革命の達成となる。ブッシュ大統領はそんな革命的変革を実行するだけの国民の信託や政治の資本を獲得したのか。社会保障の一部民営化や税制の簡素化はブッシュ大統領が一期目に進めようとして民主党側の反対などで、前進できなかった課題である。今回の選挙は同大統領にとってこの構図を変えるほど大きな勝利だったのか。

 「地すべりではないが決定的な勝利であり、議会両院での共和党の議席増と合わせると、米国が中道保守の国であり、なお分裂はあるものの、ブッシュ氏の指導の下に明白な多数派が団結していることの明確な確認だといえる」

 選挙戦中、社説で民主党ケリー候補への支持を打ち出していたニューヨーク・タイムズは投票結果を総括して四日、こう報道した。ブッシュ大統領にとって大胆な保守革命は推進が可能かもしれない、という意味だろう。

 大統領自身は四日の初の記者会見で「私はこの選挙で一定の政治資本を獲得した。これからはその資本を使って、社会保障や税制の改革など一連の目標の実現を目指すつもりだ」と明言した。ブッシュ政権二期目の保守革命は着地点こそ不明とはいえ、本格始動は確実となってきた。


※最大の争点は最高裁判所の判事任命かもしれない。現在、保守派五人・リベラル派四人であるが、療病中のレンキスト首席判事をはじめ次期大統領の任期中に二-三人が引退するとみられている。社会政策も含め、米国の文化や価値に大きな影響を与える人事であり、場合によっては、人工妊娠中絶、同性婚、アファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)、連邦政府の権限、政教分離などをめぐる「文化戦争」を先鋭化し、社会の分裂や政治へのニヒリズムを助長することもあり得よう。

ハーバード大学はじめ米国の主要大学の教授陣が、政治的には民主党リベラル傾斜であることはすでに広く知られてきた。今回の大統領選での寄付金額でみる主要大学教職員の民主党支持はコーネル大学が93%、ダートマス大学97%、エール大学93%、ブラウン大学89%だというのである。まさに聞きしに勝るリベラル偏向なのだ。わが日本の学者や言論人らの間でもハーバード大学への信奉はきわめて高く、外務省経産省も自省の官僚の留学にはまず同大学を優先するようだ。そのためか、米国論を必ず「私がハーバードにいたときは」という枕言葉で始める人も少なくない。ハーバードの声が米国の最高至上の代表の声だとみなす信仰さえあるようなのだ。このあたりも今一度確認しておく必要があるだろう。

しかし、我々は米国のこともあまりにも知らない。上記の文章にしても、保守主義と伝統主義の違いや、資本主義に対する考え方の違いなど、知らない日本人同士が論争しているように思う。キリスト教とは何か、資本主義とは何か、「神の見えざる手」とは何か、私自身今一度勉強し直してみたいと思った。ただ、言える事は、真理かどうかは別にして、アメリカなりの信仰の基に、今後、様々な事が運営されていくということだろう。その意味から言えば、我々日本人も『信仰』というものを真剣に学ぶ時期が来たように思う。 
http://sakura4987.exblog.jp/3685668/


 
 
 
 
ブッシュ政権の基本的性格
テロは何を変えたか
木内 惠Megumi Kiuchi
(財)国際貿易投資研究所 研究主幹
 
:::・・・保守主義とは共和党、とりわけ同党右派の政治
信条。民主党の伝統的信条たるリベラリズムの対
立概念でもある。一口に保守主義といっても、実
際には、比較的穏健な中道保守から極端に右より
の保守まで、その主張の重点の置き方も千差万別
である。ただ、米国の政治イデオロギーとしての
保守主義とは、基本的に、①経済的には自由競
争、②社会的には伝統的規範や倫理、③対外的
には孤立主義―― を重視する立場をいう。一方、
リベラリズムとは、①経済的には福祉等への政府
支出、②社会的には個人の自由裁量権の保護、③
対外的には国際主義―― を重視する立場を指す。
上記は両者の違いを浮かび上がらせるため、
あえて対立概念的に整理を試みたものである
が、それにしても、保守、リベラルがそれぞれ
重視する価値は対照的である。こうした価値の
対照性は政策運営にも当然反映される・・・
http://www.iti.or.jp/kiho46/46kiuchi.pdf

 

 

 

 

 

中岡望の目からウロコのアメリカ

2008/11/5 Wednesday

 

・・・選挙結果はアメリカ政治の転換点になる?

実は今回の大統領選挙はオバマ候補が勝つのか、マケイン候補が勝つのかということ以上に重要な意味を持っている。アメリカの評論家ロバート・カットナーは「時代を変える大統領は政治的なアラインメント(連合)を作り上げる大統領である。過去一世紀に二つの象徴的な例がある。一人はフランクリン・ルーズベルトであり、もう一人はドナルド・レーガンである。間にアイゼンハワー政権があったが、ルーズベルト連合は1932年から1968年の36年間続いた。レーガン連合は間にクリントン政権があるが、1980年から2008年の28年間続いた」と書いている。カットナーが今回の選挙をレーガン連合の終わりだと判断しているのは興味深い。おそらく、それは前述したように今回の大統領選挙でレーガン連合は共通な候補者を擁立できなかったことを意味するのであろう。実はこれこそが議論されなければならない問題なのである。すなわちレーガン連合の終焉はアメリカ保守主義の終焉を意味するのか。またルーズベルト連合の再生を意味するのかが問われる重要な選挙なのである。・・・

・・・。『ナショナル・ジャーナル』誌は、上院におけるオバマ候補の投票行動を分析し、最もリベラルな政治家であると指摘している。“チェンジ”というスローガンを叫ぶオバマ議員にルーズベルト大統領のイメージを重ねることはできるかもしれない。しかし、大統領選挙運動が進むにつれてオバマ候補の主張は徐々に中道にシフトし始めている。またオバマ議員の政策には具体性に欠けるとの批判も強まっている。ここではオバマ候補の政策を分析する紙幅はないが、ニューディール政策のようなグランド・デザインは見つからない。人種的融合と超党派的政策を訴えることで分裂する政治状況を統合しようとする意気込みは感じられるが、その現実性には疑問が残る。ルーズベルト大統領は就任後100日で主要なニューディール政策を実行に移している。オバマ候補も経済危機に直面する中で、最初の100日にどんな政策を打ち出すのだろうか。現在の時点では、その政策の形はまだ明確には見えてこない。・・・

http://www.redcruise.com/nakaoka/?p=264

 

 

 

 

 

大統領を作った男カール・ローブ

2005年3月14日(月)

・・・前のブログでカール・ローブについて何度も触れてきました。が、彼に関して詳細を書きませんでした。それは、この原稿があったからです。カール・ローブはブッシュ大統領の盟友であり、ある意味で人生を共にしてきた人物です。・・・

 

 

・・・待っていた青年の名前はカール・ローブ。一九五〇年一二月二五日のクリスマスに生まれ、二人が最初に遭遇したときは二二歳であった。どう見ても知的とはいえないボストンからやってきた若者は、ハーバード大学経営大学院の学生のジョージ・W・ブッシュであった。一九四六年七月六日生まれの彼は、その時、二七歳であった。ローブがポケットに入れていた車の鍵は、当時、共和党全国委員会の委員長であったジョージ・W・H・ブッシュ(以下、ブッシュ・シニアという)から息子に渡すように頼まれたものであった。このハーバード・ボーイは、感謝祭をワシントンで家族と一緒に過ごすためにやってきたのである。・・・

 

・・・

こうしたローブのやり方は、ここで挙げた例に留まらない。選挙に勝つためなら何でもするというのがローブであり、それが彼に常に“ダーティ・トリック”を使う人物との印象を与えている。だが、彼は決して自分が関与したという証拠を残さないのである。・・・

・・・

ローブの愛読書はマキアベリの「君主論」である。彼は、その中の「君主は本当の友人の時か、あるいは敵のときに尊敬される」という言葉が好きであるという。彼は、民主党との妥協を排し、共和党の一党支配体制の確立するために民主党と徹底的に対立する戦略を取ろうとしている。ローブにとって「政策」と「政治」は同じものであるという。政策は政治的目的を達成する手段に過ぎない。・・・

・・・ ・・・

・・・ちなみに本原稿では触れませんでしたが、ブッシュ大統領はカール・ローブに2つのニックネームをつけています。1つは「ボーイジーニアス(天才少年)」で、もう1つが「Turd Blossom」です。Turd はテキサスの牧場の馬や牛の糞を意味します。したがって、「タード・ブロッサム」とは「馬糞の中に咲く花」という意味になります。ちょっと刺激的なニックネームですが、ローブは必ずしも、これを嫌ってはいないようです。・・・

 

http://www.redcruise.com/nakaoka/?p=91

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・

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